消毒による管理

薬　　剤　　名	剤　　型	倍　　率	効　　　　　　能
ビストロン１０	液　　剤	第三リン酸ナトリュウム５％	ハサミ、カミソリ等を作業前に浸透させ、水洗いする。さらにライター等で加熱殺菌する。溶いた液と器具を容器に入れ保管し、蒸発した水を足せば再度使用できます。
ケミクロンＧ	顆　　粒	１０００	プラ鉢等器材の消毒に便利。陶磁器の鉢にも使用できます。弱酸性。

消毒による管理
蘭舎を清潔にすることで作の向上につながります。それは、寒蘭の病気が、カビ菌や細菌により発生するからです。消毒作業をする場合、マスク、浸透性のない手袋、メガネ等により体を防護して行いましょう。
寒蘭の病気には、胞子の飛散により、伝播しながら拡散するものがあります。新芽が黄変したものは、重症です。バルブを切り取らなければならないものもあります。予防に徹して気孔のある葉裏まで散布しましょう。土壌潅注した場合は、薬害予防のため早めに（２日程度）洗い流しましょう。また、薬剤には、夏の高温時の使用を避けるものや混同不可があります。説明書に目を通しましょう。
下記は、私が使用している薬剤を記述してます。寒蘭が、農薬散布の対象品目として上がっていませんので、あくまでも使用者個人の責任の範囲内で散布してください。

頻度	薬　　剤　　名	剤　　型	倍　　率	効　　　　　　能
△	ダコニール１０００	フロアブル	１０００	病気全般　リゾーブス、リゾクトニア菌による土壌潅注や原液塗布可
	トップジンMゾル	フロアブル	１０００	黒星病、炭そ病、灰色カビ病、原液塗布可
○	ベンレート	水和剤	２０００	うどんこ病、炭そ病、灰色カビ病、菌核病、トリコデルマ菌（白絹病）
△	ベンレートＴ	水和剤	２０００	フザリウム、リゾクトニア菌による病害（腐敗病）
△	ビスダイセン	水和剤	８００～１０００	糸状菌や細菌が原因で起きる病害
△	ジマンダイセン	水和剤	６００～８００	黒点病、黒斑病　09/04/19
	マイシンＳ	液　　剤	６００	細菌が原因で起きる病害　軟腐病
○	バリダシン液剤５	液　　剤	１０００	〃　　軟腐病　　葉枯病にも有効
	オルトランＣ	エアゾル	そのまま散布	植替え時に根を緊急消毒　　殺虫殺菌剤
○	タチガレエース	液　　剤	１０００	４月、６月、９月に土壌も含めて潅注殺菌、フザリウム、ビシュウム菌の立枯病
○	トップジンＭペースト	ペースト	原　液	切り口、病患部の削り取り箇所消毒塗布
	ゆ合剤	ペースト	原　液	トップジンＭペースト共に使用。乾燥が１０分程度
○	ゲッター	水和剤	１５００～２０００	炭そ病　09/04/19
○	アミスター２０	フロアブル	３０００	炭そ病、いも黒原液塗布可　09/04/19
△	キノンドー	フロアブル	１０００	軟腐病、５０倍液塗布可　09/04/19
△	バイオキーパー（微生物）	水和剤	２０００	軟腐病　09/04/19
○	ナレート	有機銅水和剤	１０００	軟ぷ病　12/06/16
△	フロンサイド	水和剤	２０００	腐敗病の予防　新芽が展開する前に使用 12/06/16
△	オキシンドー	有機銅水和剤	１２００	黒点病　12/06/16

頻度	薬　　剤　　名	剤　　型	倍　　率	効　　　　　　能
	マラソン	乳　　剤	２０００	広範囲の害虫殺虫剤
	スミチオン	乳　　剤	２０００	広範囲の害虫殺虫剤
○	スプラサイド	乳　　剤	２０００	カイガラ虫の特効薬　フデの先端を切り詰めフデに薬剤を含ませてカイガラ虫を落とすと一段の効果有り。
	オルトランＣ	エアゾル	そのまま散布	緊急常備剤　殺虫剤、殺菌剤
○	アリトールＶ他	粉　　剤	そのまま散布	不害虫用　特に蟻は共生関係のアブラムシ、カイガラ虫を運んできます。出没箇所に播く
○	樟脳	固　　形	タンス、洋服用を使用	花期のハモグリハエの忌避剤として舎内に吊り下げ
○	アファーム	乳　　剤	２０００	殺虫　12/06/16
○	アディオン	乳　　剤	２０００	殺虫　12/06/16
○	コテツ	フロアブル	２０００	殺虫・殺ハダニ　12/06/16
△	ロディー	乳　　剤	２０００	殺虫・殺ハダニ　12/06/16

薬　　剤　　名	倍　　率	リゾーブス菌	トリコデルマ菌	リゾクトニア菌	フザりウム菌	ビシュウム菌
ベンレート水和剤	１０００		◎		◎
バリダシン液剤５	１０００			◎
ダコニール１０００	５００～１０００	◎		◎
タチガレン液剤	５００～１０００				◎	◎
タチガレエース液剤	５００～１０００				◎	◎