鹿児島のHさんの山蒔き方法

鹿児島のHさんのご紹介・・・鹿児島県寒蘭連合会所属、寒蘭歴31年、蘭下村塾山蒔きメンバーらしい。蘭下村塾は、ネット「福岡蘭会」で検索できます。

Hさんの山蒔き考察をもっと詳しく知りたい方は、掲示板で質問してください。

○山の向き  東、南東、南西向きが一番良く、北向きは、発芽も遅く、量も少ないように感じられる。

○山の形状  大小の傾斜のあるところが良く、平らな場所は、少しでよいようである。

○山の樹木  樫、椎が良い。特に樫の木が個人的に好きである。蘭菌との関係も考えられる。車から降りて、5分以内の里山を選んでいる。これは、管理上のため。年齢的?

○照度湿度  太陽の光がチラチラ入るところを選定している。乾燥は、、禁物である。腐葉土が多いところは必ず発芽が遅れるので山土が見えているところが適所である。

○注意事項  種を蒔いた翌年は、足の踏み入れをしない。

○種蒔き方法  まず蘭坪の土を採集する。(自生地破壊にならないように気をつける。)洗面器1杯の蘭菌を含んだ土を目のこまいフルイに掛け、小石、木の葉や木くずを捨てる。出来上がった洗面器半分の土をビニール袋に入れ、その中で1つの種を割り、スプーン等を使い綺麗にかき出す。種の殻は、カビ等の病気の発生につながるため処分する。袋の口を符して混ぜ合わせ2日から1ヶ月以内に山蒔きする。2日もするとビニール袋に少しの水滴がつき、種と山土が馴染んだのが分かる。

○山での蒔き方  横1m幅10cmに落ち葉や枯れ枝を取り除き、鍬で2〜3cm溝を掘りここに用土と混ぜ合わした種を20cmの高さからパラパラ蒔く。そして軽く山土と落ち葉を掛け、終わると千鳥に1m下がって蒔き、千鳥に上がって蒔く。これで、畳10枚ほどに蒔ける。

上の画像は紅花同士の交配だそうです。初めて発芽したての頃は、黄葉が多いそうです。
以上鹿児島のHさんから画像や文章をいただき山蒔き方法を紹介しました。

山土の採取は、寒蘭の自生地以外でもよろしいです。春蘭、ナギラン、コクラン、トンボソウ、シュスラン等が生えていると蘭菌はあります。
くれぐれも自然破壊にならないように留意してください!!

Open  2006/08/30